21世紀になってもう23年、およそ4分の1が過ぎました。あらためて監査の原点を考えてみたいと思います。
会計監査は、もともと英国で19世紀半ばに会社法が変更され、株主による貸借対照表監査が義務付けられたところから始まったといわれます。株主要件は10年ほどでなくなり、専門家による会計監査の制度は、20世紀が始まる頃にアメリカに渡っていました。
ロバート・H・モントゴメリーはそうした時代の会計監査創始者の一人で、最初に監査論を書いた人でもありました。
そのモントゴメリーがシニアパートナーをつとめた事務所では、新しいスタッフに「毎日一つでもいいので人の役に立つことを見つけて来なさい」と教えていたそうです。その若者の一人はのちに大きな事務所の代表になり、80歳くらいになった時にアメリカで講演をしてその話を語ってくれました。
私自身はアメリカでの実務経験のあと、日本で監査法人を創業した大先輩公認会計士、宮村久治とともに働く時間を得ましたが、ここでは人との「信頼の絆」を学びました。
アメリカと日本それぞれの会計監査創業者の思いを21世紀にも活かしてみたい、監査法人、プロフェッショナルファームの原点にあらためて立ち返りながら仕事をしてみたい、それが、mc21監査法人の出発点です。
モントゴメリー、宮村、ともにmの頭文字で、そこに集う仲間(company)の意味を加えて、mc21という法人の名称を考えてみました。
監査という仕事の土台に、お互いの信頼と尊重を置き、信頼され、敬愛されるプロフェッショナル集団でありたいとと願っています。
監査は、発見の旅です。
会計監査の対象は、企業であり、その企業全体です。そこでの何らかの問題点を発見することが投資家やステークホールダーの求めるものではないのかと考えています。生きている企業を見ていくのは、医師が人を診るプロセスに似ていると思います。監査人は決して治療は行いませんが、悪くなる前兆を感じ、発見することが求められているのだといつも感じます。
一つ一つの取引、一人一人の人を見て、そのつながりを感じながら全体を見ていくという監査の旅の中で、ともに発見を楽しんでいくことができればと考えております。
法人名 | mc21監査法人 |
設立 | 2023年8月4日 |
代表社員 | 松 永 幸 廣 |
事業内容 | ● 会計監査 ● IPO関連サービス ● 内部統制・IT関連サービス |
取引金融機関 | 京都銀行 本店営業部 |
所在地 | 〒604-8151 京都市中京区蛸薬師通烏丸西入る橋弁慶町227 第12長谷ビル 7階 TEL.075-256-9300(代表) FAX.075-256-9301 |